RPA導入担当者が気を付けるべきこと

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RPAを推進していくうえでRPAの導入担当者が気を付けるべきことを記載していきます。

数々の導入担当をみてきましたが、その中でも今回特に導入担当者に気を付けてほしいことを備忘録兼ねてこちらに記載させていただきます。

RPAの稼働率は100%ではない

まず根本的な部分として気にしてほしいことが、RPAの稼働率は100%ではないということです。

RPAの稼働率(SLAのようなもの)は100%ではありません。もっというと100%にはできません。

なぜならあくまでもRPAはスクリプトのような自動化ツールであり、システムのような稼働率を保証はできないのです(システムも無理ですが・・)RPA自体は外的要因の影響を受けやすいものにはなりますので、極端な話ファイルのフォーマットがかわったり、ウェブサイトのレイアウトがかわったりすると影響をうけ、予期せぬ動作やエラーの原因となったりします。

そのため、RPAでは100%の稼働を期待するのではなく、万が一エラーがでたら手動で操作しようといった、手動でのリカバリありきで考える必要があります。

手動でのリカバリ方法について運用上定義されていないようなRPAに依存する運用は危険なものとなりますので、気を付ける必要があります。

すぐには結果がでない

これはRPAを導入したからといって、すぐには結果がでないという意味合いになります。

たとえばツールとしての導入や運用方法等を定義したとしても、RPAは元となる業務手順を自動化しないことには効果に結び付きません。

RPAの効果=自動化した業務の数等に比例します。

そのため、RPAを導入した段階ではまだスタートライン。そこから複数の業務を自動化することで効果が表れます。

ものにもよりますが、1つの業務につき平均1カ月くらいはかかる想定だとしても、RPA導入後にシナリオを作っても早くても1カ月後にならないと効果はでてきません。また1業務だけだと効果が薄いので、実際には複数業務(まずは160時間を目安)として導入を進めるのが一番です。

160時間削減=1か月分の1人の作業時間

といった形で表現できるため、目安としてはわかりやすいものになるかなと思います。

RPAの業務はすぐに結果がでないので、まずは1年間は効果測定に期間を割り当てましょう。

保守について考えておこう

RPAは作ったらおわりというわけでもなく、先に述べた通り、外的要因の影響を非常に受けやすいので、保守にかかる作業割合は想像以上に多いものとなります。

そのため、常に保守について考えておく必要があります。

保守用の人員や時間を確保できるのであれば、それで良いのですが、おそらく難しいケースが殆どだと思います。

そのため、必要な方法としてはマルチタスクとして保守ができる体制を整えておくということです。

  • 保守対応ができる知識や経験のある人員を増やす
  • 保守対応機関はある程度、余裕がある期間にしておく
  • シナリオ解説書等の設計書を用意しておき、仕様把握をしやすいようにしておく

基本的には上記を意識した体制をつくっておけば、保守自体はそこまで難しいものではありません。

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