UiPathのモダンアクティビティに存在するExcelプロセススコープアクティビティを使用しない場合、プロセス設定がどうなるのか記載します。
Excelプロセススコープの設定項目
そもそもExcelプロセススコープアクティビティはモダンアクティビティで使用するExcelプロセスの設定を行うためのアクティビティです。
Excel プロセスを開くか再利用し、Excel プロジェクトの設定を読み込んで、関連する Excel ファイルに適用します。このアクティビティでは Excel プロセスの起動方法や既存の Excel プロセスの処理方法を設定できるため、Excel プロセスの管理が容易になります。
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マクロの設定や既存プロセス等が存在する場合等、様々な内容を設定することができますが、項目としては以下の通りです(バージョンアップによって異なる場合があります。以下情報は2023年3月現在)
アラートを表示 | Excel でアラートとメッセージを表示できます |
既存のプロセスに対するアクション | 別の Excel プロセスが実行されている場合に実行されるアクションです |
ファイルの競合の解決方法 | Excel プロセス間で Excel ファイルの競合が検出された場合に実行されるアクションです |
起動方法 | Excel プロセスが COM API によって起動されるか、完全なプロセスとして起動されるかを指定します |
起動のタイムアウト | Excel が完全なプロセスとして起動された場合に開始するまでの待機時間 (秒単位) です |
マクロを設定 | 現在の Excel ファイルのマクロ レベルを指定します |
プロセス モード | [Excel プロセス スコープ] アクティビティによる Excel プロセスの管理方法を指定します |
Excel ウィンドウを表示 | オートメーションの実行中に Excel ウィンドウが表示されます |
上記のようにExcelを起動するときに必要となる(なりそうな)設定項目がオプションとしてあります。
直接的な動作には影響がないものもありますが、安定した実行をするためには必要となる項目が多々あります。
Excelプロセススコープの配置は必要?
厳密には必要ありません。ただUiPath社としては配置を推奨としているので配置せずにExcelファイルを使用アクティビティを使った場合は、アクティビティ上に警告が表示されます(黄色の三角マーク)
そのため、使用したくない特別な理由がない限りは配置をしたほうがよさそう
Excelプロセススコープを配置しなかった場合の設定はどうなる
基本的にはプロジェクト設定の値がデフォルト値として使用されるので、配置しなかった場合はプロジェクト設定にある内容にて反映されます。

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